幼女戦記

サラリーマンが異世界で幼女として生まれ変わり、幼くして戦場で活躍する物語です。異世界転生アニメで感じるファンタジーな雰囲気は全くなく、戦争の残酷さ、人間の愚かさがしっかりと描かれています。愛情、感動は描かれていません。少し見続けると、転生ものだという感覚が見事になくなります。「存在X」という言葉だけが、唯一「そういえば転生ものだった…」と遠い記憶の端に出てくる程度です。
主人公である”ターニャ”が、戦場で相手を叩きのめすことに爽快感があるアニメでもあり、本当は戦いたくなく「楽をしたい」と思う”ターニャ”葛藤を楽しむアニメでもあります。個人的には爽快で好きなのですが、”ターニャ”の魔力があまりにも強すぎるので、ハラハラ感は全くありません。
又、彼女は典型的な合理主義者なので「幼女の皮をかぶった悪魔」とっも呼ばれていますが、仲間を思う内面的なやさしさが上手に演出されていますので、感情移入もできるアニメになっていると思います。
主人公の思いと違う方法に進みながらも、うまく転がっていく脚本が面白いです。これも、次々と見たくなるアニメです。